GCE無料枠でAkkomaインスタンスを作る!その2
前回の続きです。
0.ドメインの設定
前回ドメインをの設定に関して説明を全くしていなかったのでここに追記します。
まずは使いたいドメインをcloudflareに通してやりましょう。ここは調べてください。
cloudflareのダッシュボード→DNSでレコードを追加します。
名前は使いたいサブドメインorサブドメインを使わない場合は@
にしましょう。ipv4アドレスにはVMインスタンス作成時に予約した静的ipを入れてあげましょう。プロキシステータスはプロキシ済み
のままでOKです。
DNSレコードを設定したら、今度はSSL/TLS→概要から暗号化モードをフル
に設定します。
ほとんどの人はこれだけで完了です。簡単ですね。
しかし、私はルートアドレスでXfreeの無料サーバーにアクセスできるようにしているため、暗号化モードをフルにしてしまうとアクセスできなくなってしまいます。そんなときは「構成ルール」を使用しましょう。
まず暗号化モードはフレキシブルにしておきます。
次にルール→構成ルールからルールを作成します。
名前はなんでもいいです。カスタムフィルタ式を選択します。
フィールドはホスト名
、オペレーターは等しい
、値は使いたいドメインにしましょう。social.hako.lol
一番下のSSL
を追加し、暗号化モードフル
を選択します。
これで保存しましょう。
以上で、設定したドメインからAkkomaインスタンスにアクセスすることができるようになりました。
4.アカウントの追加とアドミン権限の付与
設定したドメインにアクセスし、Register
からアカウントを追加しましょう。
追加できたら、VMインスタンスのSSHを開きます。
akkomaディレクトリに移動します。
cd /opt/akkoma
アドミン権限を付与します。
sudo -Hu akkoma MIX_ENV=prod mix pleroma.user set ユーザー名 --admin
これでアドミン権限を付与することができました!
もう一度設定したドメインにアクセスし直すと、右上にadmin-feに入れるアイコンが出てくるはずです!
5.新規登録を受け付けなくする
おひとりさまインスタンスなのに知らない人に登録されると困ってしまうので、新規登録を停止しましょう。
admin-feを開きます。
Settings→Instanceと進み、Registration open
をオフにして、右下のSubmit
で保存します。
これだけです!
他にも色々な設定ができるので、いろいろいじってみるといいかもしれませんね〜
6.スワップメモリの追加
このままの状態では、メモリ使用量が常時高く、リレーサーバーをフォローしたりするとサーバーがクラッシュしかねません。
スワップメモリを追加してあげましょう。(容量は2GBあるとよさそうです。)
まずSSHを開きます。
ファイルを作成します。
sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=2048
権限を与えます。
sudo chmod 600 /swapfile
フォーマットします。
sudo mkswap /swapfile
スワップをONにします。
sudo swapon /swapfile
これでスワップメモリが使えるようになりました。
free -m
で確認してみると、Swapのtotalが2048になっているかと思います。
このままだと再起動したときに自動マウントされないので、fstabに設定を追記します。
etcディレクトリに移動します。
cd /etc
fstabファイルを編集します。
sudo vi fstab
iキーを押して編集モードに入り、次の一行を追加してあげましょう。
/swapfile none swap sw 0 0
escで編集モードを終わり、:wq
でファイルを保存して閉じます。
これでスワップメモリが追加できました!
さいごに
以上でGCE無料枠でAkkomaインスタンスを作る解説を終わります。超初心者なので苦戦したところもありましたが、今のところかなり安定して使えてるので満足です。それではみなさんも良いFediverseライフを〜
今回参考にしたサイト
- akkoma公式ドキュメント (https://docs.akkoma.dev/)
- GCP Pleromaの初期設定メモ - with a Christian Wife (https://blog.withachristianwife.com/2021/06/06/pleroma-the-first-setup/)
- Google Compute EngineのUbuntu VMにスワップ領域を作成する - エクスチュア (https://ex-ture.com/blog/2018/06/01/create-swap-on-ubuntu-gce/)